2月12日:グラウンドレポート

本当のアピールは、普段からの積み重ね・・・

いよいよ始まる、実戦モードの紅白戦。
試合前のシートノックでは、新入部員も加わり約70名の選手たちがそれぞれのポジションに就く。
すると、競争率の激しいポジションには7、8名の選手が列を成した。
この大勢のライバルの中でいかにアピールしていくか・・・。

新チーム始動の時点で伝えられた
「これまでのレギュラー云々・・・は一旦白紙、みんなが横一線のスタート」
それは、早くからチームの中心を担ってきた、保科選手や川井選手とて例外ではないことを明確に謳った。

それを受け、慢心しないで取り組んできた保科キャプテン。
「オレがやらなければ・・・!」という意識の高さが、プレーに如実に表れる。
抜ければ長打。
右中間への打球にダイブしたファインプレーはまさに、みんなを納得させ、高い志へ引っ張っていく「それ」。

また、「いい結果を出す」だけがアピールではない。
もちろん結果を残すに越したことはないが、その成果が監督やコーチに「また使ってみたい!」と思わせることに繋げられているかが大切だ。
その結果に至るまでのプロセス。(普段の練習・・・)
その結果を受けての姿勢・・・。(結果に甘んじてはいないか、満足してはいないか・・・)
それらがすべて合わさり初めて、「また起用したい選手!」という思いに繋がる。

そんな点を鑑みれば、
例え結果が出なくても、志の高さ、思いの強さを伝えらたならそれはアピールができ、信頼を得る事に繋がると言い換えることが出来るだろう。
そんな意味で、とても感心させられたシーンがあったので挙げてみたい。
真っ先に浮かんでくる選手が・・・根本選手だ。
意識の高い選手は自ずと発する「声」が違ってくる。そんな典型的な「声」の出し方を貫いていたのが根本選手だった。
自分のチームの仲間に奮い立たせる言葉をかけるのは・・・当たり前だ。
ところが彼に至っては、自分たちの攻撃中に守備側のチームにも気付いた点をどんどん指摘していくのだ。
もちろん冷やかしめいた言葉ではない。選手それぞれの個性を的確に捉えながら「勇気」の沸くアドバイスを送り続けていたのだ。
それは彼の根底に「自分だけ・・・」ではなく、常に「チームとしていかに強くなるか」という思いがあるからに他ならないだろう。
プレーでの結果以上に、そんな想いこそが嬉しくもあり、また強く首脳陣に届いたことだろう。

また、有本選手にもそんな傾向が伺えた。
バッティングに非凡な才能を感じさせる選手で、昨秋のリーグ戦では開幕からしばらく中軸に抜擢された。
思いが強すぎて空回りし、期待された活躍を見せることが出来なかった分、この春からにかける思いは人一倍だろう。
そんな彼の現在の立ち位置は、スタメンに喰いこむかのボーダーにいる選手・・・また自身でもそう自覚していることだろう。
立場的に、自分のためだけに必死になってもおかしくは・・・ない。
ところだが、
彼もまた「ライバル」と言える選手たちに惜しげもなくアドバイスを送り続けていたのだ。
「人に目を向ける」ことを忘れないこの姿勢は、見ているものにしっかりと伝わるもの。
この日は、結果を出した上に「そんな」付加価値も乗っかるのだから、彼もまた信頼を増すことに成功した一人と言えるだろう。

そんな彼らに共通しているのは、【アピール】することに捕らわれていない点。
どういうことかというと、
そもそも【アピール】というのは、日々の積み重ねの延長上にあるということが分かっているのだ。
だからいざ、「紅白戦」となっても特別気負わない・・・。
何故なら、いつも通りにやればいいだけなのだから。

結果だけを求めていてはいつまで経っても、「顔色を窺ったプレー」から抜け出すことは出来ないだろう。
力・才能を持っていながら、なかなか開花出来ないでいる選手たち・・・。
そんな「本質」に気付いてくれたら、その素質を披露する場が与えられることでしょう。


新戦力がもたらすもの・・・

この日の紅白戦は6イニング制で2試合。
2試合目には新入生も試合に出場した。
現段階では敢えて名前を挙げることは避けるが、目を奪われた選手が数名・・・。
また、全体的に見てもレベルの高い選手たちが入部してくれたように感じた。
そんな新戦力の突き上げに、顔色が変わり俄然、「やる気」をみせる選手の姿が・・・。
逆にここでは敢えて名前を挙げるが、その傾向が顕著なのが川本選手だ。
同じポジションに母校の有望選手(甲子園レギュラー)が入ってくることが、その引き金。
もっと早くからその姿勢を見せてよ!と思わず突っ込みたくなってしまうが、いずれにせよいい傾向であるのは間違いない。
また、1学年下の児玉選手も真摯な姿勢で取り組んでくれている。
彼のそんな一生懸命な姿勢もまた、少なからず影響しているだろう。

また、新2年生たちの志の高さは揺るぎのないものとなっている。
飯塚選手との絆がその想いをブレない、強固なものにしているのは言うまでもない。
そんな彼らが、新1年生が入り上級生となる。
その相乗効果が3、4年生の気持ちをさらに突き上げるだろう。

それでも試合後、
保科キャプテンは「まだまだ足りない・・・」
「まだまだ出来るはずだ!」と選手たちの気を引き締めることを忘れない。
その言葉に力強く応えた選手たち。

「楽な道」と「厳しい道」

その分かれ道に差し掛かった時、
迷いなく厳しい道を選択できる・・・そんなチームになってきたように思えている。

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