入れ替え戦:鶴見大、第3戦レポート②

負けられない激闘の先に・・・

10月24日
月曜日に持ち越された1部の舞台の争奪戦。
平日開催となったためスタンドの観客席はまばら・・・。多くの人が応援に駆け付けた前日に昇格を決められれば良かったのですが、
そう簡単に勝たせてくれる相手ではありません。
戦前の予想通り第3戦までもつれ込むことになるのです。
とはいえこちらには、この秋負け知らずのあの男が控えています。
そう・・・言うまでもなく、堀江俊介投手の存在です。

第1戦では鶴見大打線を4安打、与四球1で完封。
つけ入る隙を見せなかった投球は、相手にとって戦う前から大きなプレッシャーとなることでしょう。
逆に、本学選手にとっては気持ちに大きなアドバンテージを持って試合に臨むことが出来ます。

しかし、この日の立ち上がりの堀江投手のピッチングは、
激戦の疲労、最終決戦の負けられないプレッシャーを感じずにはいられない「それ」。
力で抑え込めない以上、いくら堀江君とて不安は付きまといます。
こうなると先取点が重要になってきますが、2回に4点のビッグイニングを作ることに成功しました。
二死一塁からDHの荒木君がヒットで繋ぐと、続く関根君にも繋ぐ意識が受け継がれます。ボールを引き付けファールで粘りながら四球をもぎ取って見せたのです。
この四球で相手投手がナーバスになると、冨塚君もしっかりボールを見極めて押し出しの四球で先取点を奪って見せたのです。

「ここしかない!」

試合を左右する局面に、集中力を研ぎ澄ます川井君。
ネクストから打席に向かうまでの佇まいを見て、やってくれると確信していた。

勝負強く、ゾーンに入った時の彼は無敵・・・1球あれば十分だった。
迷いなく初球を振り抜くと打球は右中間を真っ二つ。満塁の走者を一掃する殊勲のタイムリーツーベースを放ってくれたのです。

4-0

本調子にないとはいえ、ピッチングを支えるには十分なアドバンテージを得た堀江投手。
ボール先行で球数も多くなるこの日のピッチングでしたが、ここまで積み重ねてきた自信が紙一重の場面で効力を発揮します。
そして、高い集中力で打球に対応する野手陣の好プレーも光りました。
3回には先頭打者のフェンスまで達した中越えの当たりを、保科ー川井―川本と無駄のない中継プレーで繋いで打者走者の三塁到達を阻止。
失点のピンチを紡いでみせます。
このビッグプレーの盛り上がりは追加点に繋がり4回表、川井君に2打席連続のタイムリーが飛び出すのです。

この秋の堀江投手を見てきたものにとって、これはもう安心して見ていられるリード・・・そう思われたのですが、この試合最大のピンチを次の回に迎えることとなるのです。
三、四番に連打を許すと次打者にはストレートのフォアボールで、無死満塁の場面を背負ってしまいます。
このピンチを迎えると、間を取るために山際監督がマウンドへ。

「仲間がいる・・・一人で背負うな!」

勇気の言葉を授かった堀江投手が冷静さを取り戻し、生き返ります。
先ずは、浅いライトフライで1つアウトを奪うと、次打者も内野ゴロに仕留めます。
このゴロに対し、ダブルプレーを選択した松蔭内野陣。
ほんの少し打者走者の足が速く併殺完成とはなりませんでしたが、この間の1点だけに鶴見大の反撃を食い止めることに成功したのです。
この試合、最大のピンチを切り抜けると堀江投手にいい頃リズムが戻ってきます。
危なげなくアウトを重ね、その瞬間へと着実に回を進めていきます。
そして、ついにその瞬間がやってくるのです。
最終回。
一死一、三塁と鶴見大の意地の粘りがあったものの、最後はショートゴロのダブルプレー。
この日4打点と大活躍した川井君が打球を捌き、6-4-3とボールを転送。
チームの精神的支柱、坂井キャプテンのグラブにウイニングボールをしっかり収まり、歓喜の瞬間に辿り着くのです!

2014年春以来、2年半ぶりの一部返り咲き。
選手たちが誓い合い、必ずや達成してみせると掲げた「一部復帰」という目標を達成した瞬間でした。

(試合終了から胴上げまでのシーンは、パート1の方で書かせていただいたので、こちらではその後のシーンについて書かせていただきます。)

球場の外・・・

検討を称え合う選手たち。
だがそれは同時に、四年生の引退の日を迎えた・・・という側面を持っています。
監督やコーチの労いの言葉の後、四年生たちが後輩に向けて思いを託した言葉を紹介していきましょう。

四年生たちのラストメッセージ

鈴木 飛雄馬(経営文化学部・成田高校)

 

自分は・・・みんなに迷惑かけっぱなしの4年間だったように思います。
ですがこうして最後まで、4年の秋までみんなと一緒に野球が出来たことは本当に感謝でいっぱいです。
ボクのラストはスタンドでしたが、こうして嬉しい気持ちで終えることが出来ました。
なかなかベンチに入れない、公式戦に出ることが叶わない・・・という選手も多いと思うけれど
諦めずに4年間続けてもらえれば、きっと何かを感じて自分のように最後を迎えられると思います。
頑張って下さい!!


千葉 竜太郎(経営文化学部・川崎北高校)

四年生になってから春のシーズン以降思うような活躍ができず、この秋のシーズンも堀江や他の投手に任せっきりでした・・・。
『エース』なんて呼ばれるのも恥ずかしいようなシーズンになってしまったけれど、それでもマウンドに上がると
ベンチやスタンドからの声がメッチャ聞こえて、本当に励まされ、力をもらいました。
いろいろあった大学野球だったけど、みんなに支えてもらったおかげで最後までやりきることが出来ました。
本当に、ありがとうございました!


酒井 唯斗(経営文化学部・川崎北高校)

最後の最後に怪我と体調を崩してしまい、チームのみんなに迷惑をかけてしまいました。
けれど、代わりに出てくれた選手たちが頑張ってくれ、みんなで1部に上がることを決めて終えることが出来ました。
悔しい思いもありますが、いい野球人生だったと思うことができるのも、みんなのおかげです。
ありがとうございました!!


渡邉 耕助(経営文化学部・琴平高校)

関根 徳明(経営文化学部・関東一高)

二人のメッセージの際に機材トラブルが起きてしまい、内容を把握するまでにいたりませんでした・・・。
ですが、渡邉君は溢れそうになる涙をこらえながら言葉を絞り出し、後輩たちに言葉を贈っていたのが印象的でした。
関根君は最後までチームのムードメーカーらしく、明るく後輩たちへ言葉をかけていました。


坂井 祐貴(経営文化学部・川崎北高校)

みんなの力でこうして最高の形で、最後を飾ることが出来ました。
思い出せばキャプテンを任された時、チーム状態も悪くコイツ等を相手にしていくのか・・・と憂鬱な時期もありました。
それでもみんなの中に熱い気持ちがあるのをオレは分かっていたし、みんなを信じてみよう!!
そう思ってやってきたのが間違いじゃなかったと、今心からそう思います。
来シーズンは1部で戦うわけだけど・・・1部は甘くないぞ!
だけど高いレベル、素晴らしい環境で活躍できるのは格別だぞ!
オレも1部で打ったヒットは今でもはっきりと覚えている。
来シーズンに向けてメンバーは一旦、白紙。みんなにチャンスがあります。
オレ自身、2年3年とベンチ、スタンドが多く全然試合にも出れなかったけど、自分を信じてやってきたから
キャプテンにもさせてもらったし、最後のシーズンではずっと4番で使ってもらうことが出来ました。
みんなも自分を信じて、熱い気持ちを忘れずに。そして、その気持ちをしっかり表に出して伝え続けること。
腐ったら勿体ないからな!
信じて最後までやり切れば、こうしていい思いを持って引退していくことが出来るから!
1日1日を精一杯、諦めずに過ごして下さい。
いまの1年生が引退するまでは、責任もって応援にも来るから。
みんな、頑張って下さい!!


キャプテンらしい言葉で最後を締めっくくってくれた坂井君。
本当に、いいキャプテンに成長してくれました。

本当に4年生はお疲れ様でした!
そして、これは個人的な感情ですが、坂井、酒井、千葉君の3人・・・。川北時代から7年間。
本当に楽しませてもらいました。
本当はもう一人仲間がいたのですが、怪我で野球を断念した彼の分まで頑張ってくれたことに心から感謝です。


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